わが国の化学物質規制は、現在、大きな変化のときを迎えています。
欧州連合による「REACH」規制の施行など、化学物質の規制強化の国際的な流れをふまえて、国内の法制度が相次いで改正されてきました。

 

2008年に行われた「化管法」(化学物質排出管理促進法)の対象物質見直しによる新たなMSDS制度や、PRTR制度が順次適用されてきています。
また2009年には「化審法」(化学物質審査規正法)が改正され、全ての化学物質を対象とする包括的な管理制度が導入され、2010年と2011年の2段階で施行されることとなっています。

 

「化管法」は2008年11月に施行令の改正政令が公布され、MSDS制度とPRTR制度の対象となる第1種指定化学物質は462物質に、MSDS制度のみの対象となる第2種指定化学物質は100物質に増えました。
また対象業種に医療業が追加されました。2011年までの間に段階的に施行される事となっています。
事業者は、指定化学物質の環境への排出量や廃棄物に含まれる化学物質の移動量を国に届け出る責任を負っています。国はその集計結果などを公表しています。

 

「化審法」は、2009年5月に改正化審法が成立しました。
既存化学物質を含む全ての化学物質に対する規制が抜本的に強化されました。
年間1トン以上の化学物質を輸入・製造する事業者は、製造・輸入量と用途などを定期的に国へ報告しなければならなくなりました。
また、リスクの高い「優先評価化学物質」の指定や、有害な特定化学物質に関する取扱基準の順守と表示の義務、そして環境中で分解しやすい化学物質への規制なども盛り込まれました。
更にストックホルム条約の締約国の会合の結果を受けて、化審法施行令が2009年10月に改正され、パーフルオロオクタンスルホン(PFOS)など12物質が廃絶・制限の対象に指定されました。

 

■ノウハウ会は、
エコステージ評価員として、化学物質管理対応の技法「エコステージ化学物質管理認証制度」の導入支援を実施しています。また、講座開設などの場合も含めてご相談下さい。